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両手にしゃもじを持ったらば

5次槍弓、腐女子向け小説サークル「両手にしゃもじ」です。意味がわからない方はお戻りくださいませ。 主にオフライン情報や通販のお知らせや日々のつぶやきです。

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先日、便秘で(失礼)おシリが痛くてイラッとした勢いでかきなぐった槍弓SS。短いです。
少々お下品かもですすいませんネタがネタなんで。
それでもOK、という方のみ、「続きを読む」からどうぞ。

拍手[31回]

「尻が痛い」
「すいません」
 私は怒っていた。
 痛い。
 朝起きて鈍痛がするのはいつものことだけれど、今回のはひどい。
 午後になっても痛みがひかないし、トイレではさぞかしえらい目にあったことだろう。サーヴァントだから排泄が必要なくて本当に助かった。
 それもこれも、この男のせいなのだ。まったくもって、この男のせいなのだ。すべて、この男のせいなのだ。畜生座に還れ。というか今すぐ還せば今後私の尻は無事にすむわけであるから、そうだ今すぐに。
「I am the bone of my sword…」
「なんか詠唱すんなよ! 悪かったって! だってお前があんまり可愛かったから!」
「Steel is my body, and fire is my blood.I have created over a thousand blades」
「詠唱速めるな! ええと、い、以後気を付ける! ほら、今まではそんなにキツくなかったろ? お前も慣れてきてケツでイけるようになってきて」
「Unknown to Death、ただの一度も理解されないー!」
「詠唱日本語になってるぞ! じゃなくて! ああ、うう、そ、そうだ尻痛いんだろほんとに悪かった」
「…Have withstood pain to create…」
「なっ治してやっから! ルーンでオレが直接治してやっからケツ出してそこに四つん這いに」
「―unlimited blade works―!!」
「省略した―!!」
 暗転。
「ケツ痛いんだろ…治してやるっつってんのに…」
「自分で軟膏を塗ったもういい問題ない」
「問題ねえならオレにあたんなよ…ん? 待てよお前今なんつった?」
「? 軟膏を塗ったので別に貴様に治療してもらう必要はないと」
「そこじゃねえよ。誰が塗ったって?」
「?? 自分で、だが?」
「自分で?」
「??? そうだが?」
「てめえの、ケツ穴に?」
「…はあ」
「軟膏を?」
「ああ」
「指で? 塗ったって?」
「それのどこがおかしいのかね。大体貴様が…」
「もっもう一度やってみろ! ここで!」
「はあ!?」
「お前が! その指で! てめえのケツ穴に! クリームを塗っ」
「カラドボルグと赤原猟犬とどちらでとどめをさされるのがいいか選ばせてやろうランサー。超特別に。超」
「真顔で超とか言うな。あと変に冷静なのがすっげ怖い」
「怒りとは度を通り越すとこんなにも冷静に立ち戻れるものなのだと初めて知ったよ。君には様々な経験を積ませてもらったが、こんな感覚まで教えてくれるとはさすが北欧の大英雄様は格が違う」
「何の格だかさっぱりわからねえけど、誉めてんじゃねえことだけはわかる」
「誉めているともクランの猛犬。それじゃあ特別に私の持てる全ての攻撃をもってして君の息の根を止めてやるとしよう。超特別に。超」
「何お前その言い回し気に入ってんのマイブームなの」
「そんなわけなかろう。しかし君は私にとって超特別であるから、死に方も凄まじいものにして差し上げたいのだわかるだろう」
「わかりたくねえのでお許し願えませんかアーチャーさん。どうしたら許してくれんのかな」
「…そうだな、とりあえずはホームセンターに行ってここに書いてあるものを買ってこい。あと夕飯の買い出しも。私は尻が痛い、買い物になどとても行けそうにないからな」
「サーヴァントなんだから別に夕飯はこだわらなくてもいいんじゃねえか。まあオレとしては、三食お前のメシが食えるのは最高だからいいけど。てかお前、薬塗ったんじゃねえのかよ」
「早々すぐに効くかたわけ」
「つか人間のケツ薬がサーヴァントのケツ穴に効くのか嬢ちゃんに確認したほうが痛いですどこから出したそのフライパン」
「調理器具ならすぐに投影できるのでな」
「フライパンとか圧力釜はお前の固有結界に貯蔵されてるって理解していいのかそれ」
「いくら私のマスターであるからといって、凛に私の尻の穴の相談が出来るわけなかろうたわけが! それに肉体があるのだから薬は効くだろう…行くのか行かないのか」
「行くよ行きますよちゃんと。お前の機嫌直して欲しいしさ。あ、ケツ穴の具合も治して欲しいけど。出来れば今晩までに」
「………」
「あっ悪いオレが悪かったごめんアーチャー。だからそれ振り上げんのやめろ痛そうだ。やっぱりUBWに入ってんだな圧力釜」
「麗しいケルトの大英雄が、ケツ穴とか連呼するな恥ずかしい!」
「お前も言ってるけどな…わかったわかったよアーチャー。これ、買ってくればいいんだな? 夕メシの材料は何にするよ」
「…君の好きな食材を買ってきたまえ」
「えっ? オレの好きなもん作ってくれんの? 今夜? なんで?」
「考えるのが面倒だからだ。君が買ってきた材料で何か適当に作る」
「つか尻が痛くてもメシは作ってくれんのな…オレホント、お前のそういうとこ大好きだ」
「………」
「お? 赤くなった? 可愛いなーアーチャー」
「次は何で殴られたいかね。早く行ってこい! お遣いもできんのかイヌのくせに!」
「イヌ言うな。じゃあ行ってくるぜ。ちゃちゃっと買い物してすぐ帰ってくるからな! 何かあったら携帯に電話してくれメールじゃなくて」
「メールではダメなのかね?」
「お前の声を直接聞きてえから。そんだけ。オレお前の声すげえ好きなんだわ。特に電話で聞くと、直接耳ん中に囁きこまれるみてえでゾクゾクする」
「………」
「なあアーチャー」
「…なんだね」
「行く前にキスしていい?」
「なっ…! なっ、な、なんでさ…!」
「可愛いから。我慢できねえ帰ってくるまで」
「! …っき、きさ…ま」
「な? 行ってらっしゃいのキス。いいだろ? そしたらイイ子でお遣いすぐにしてくっから。完璧にしてくっから。な? 好きだ、アーチャー」
「ばっ…か、…もの…」
 ちゅ。
 でも盛り上がったランサーが「ちゅ」だけで終わるはずもなく、しばらく後にしつこい狗の頭上に羽釜炊飯器が落下するまで、私は解放されなかった。


…ずっとケツケツいっててすいませんでした。とほほ。
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プロフィール

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潮香
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性別:
女性
趣味:
腐妄想
自己紹介:
5次赤弓さんにはあはあする成人女子。ツイッターはコチラ
もっぱら脳内で繰り広げられる妄想に耐え切れず、時々文章にして垂れ流している。
最近ではマーベル映画と今さらながらにジョ〇ョの承太郎さんにもハマっている。どうしてこう高身長でムキムキで低音ボイスの男ばかりなのか。

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